【実話】「バンパー交換だけ」と言われた中古車の正体とは?|購入前に絶対確認すべきポイント
2025.07.04
こんにちは。
車のお探し専門店新潟認定ディーラー
パレスオートセンターの鍋谷タツローです。
今回は、実際に当社にご相談いただいた中古車トラブルの事例をご紹介します。
この話には、
皆さんが【中古車選びで絶対に押さえるべきポイント】が詰まっています。
安さだけで決めていませんか?
修復歴の「本当の意味」知っていますか?
クルマは“見た目”より“中身”が大事です!
そんなメッセージを、実体験を通してお伝えしたいと思います。
目次
■ 1年前に他社で購入した中古車。次々と起きた“不具合”
今回のお客様は、約1年前に県内の別の中古車販売店で軽自動車を購入されました。
購入当初から、数ヶ月後にかけてトラブルが次々と発生します。
バッテリーが上がる
エアバッグ警告灯が点灯したり、しなかったり
ルームライトが勝手に点灯・消灯を繰り返す
- ベルト交換してもキュルキュル音が止まらない
どれも「走れなくなるほどではないけれど、確実に不安を感じる現象」です。
購入時2年間の保証が付いている!
ということで、販売店に相談するも
「保証対象外の内容ですね」という回答。
何のための保証やねん!
と、ツッコミたくなりますが、
中古車の保証は見極めるべき3つのポイントがあります。
それは過去のブログで紹介しているので、
下記をご覧ください。
新潟で中古車を購入する前に知っておきたい10のこと⑨~保証は期間と範囲と値段この3つのバランスを見るべし~
結局、お客様は“この車に乗り続けるのが怖くなった”とのことで、知人に、
『安心して相談できる車屋さんを紹介してほしい』
ということで、当社にご相談いただきました。
■ 「バンパー交換だけ」って言われたのに…?実車を見て驚愕
お客様は購入時に、「修復歴ありですが、バンパー交換のみで事故は軽微です」と説明されたとのこと。
しかし、実際に車を当社にお持ち込みいただき、査定を行ったところ…
→ 結論から言うと、バンパーどころではありませんでした。
エンジンルームの奥にある「ダッシュパネル(骨格部品)」に修復の痕跡がはっきりと残っていたのです。
さらに、エアバッグ周辺にも手が入っている可能性が高く、構造的な歪みが懸念される状態でした。
■ ダッシュパネルの修復って、どういうこと?
「バンパー交換」だけなら、外装の話で済むこともあります。
正直バンパー交換であれば、【修復歴有り】にはあたりません。
しかし「ダッシュパネル」まで溶接が行われているということは、
車の骨格部分に大きな衝撃が加わっていた
エアバッグが展開するほどの事故だった可能性が高い
“構造部修復歴あり”という、重大な修復歴に該当する
ということです。
つまり、これは単なる「軽微な事故車」ではなく、**“重要構造部にダメージを受けた車”**だったのです。
■ さらに驚いたのは「コンディションノートなし」だったこと
中古車の流通経路は様々ありますが、オークション仕入れであれば必ずついてくるのが「車両状態評価票」。
修復歴の有無
評価点(5点満点)
外装・内装の傷の場所
- 各装備内容
などが記載されていますが、
この車を見に行った時にその評価証もなく、
修復歴有りの車を購入した時に付けなければいけない、
コンディションノートが付いていなかったのです。
コンディションノートとは
中古車のコンディションを表すノートで、
- 走行メーターの改ざん
- 修復個所の記載
などが記載されるものです。
このノートを提示していない販売店は、
そもそも修復歴有りなのに「状態を説明する気がない」or「状態を把握していない」可能性が高いのです。
今回のお客様も、「コンディションノート?見せてもらってないですね…」とのことでした。
■ なぜこんなことが起こるのか?
残念ながら、ここ数年で増えているのが、
車両の状態をきちんと確認・説明しない販売店
仕入れと販売だけを回す“ブローカー型”の中古車業者
見た目だけ綺麗にして売る業者
といった“知識と責任のない車屋”の存在です。
もちろん、すべての業者がそうだとは言いません。
しかし、お客様がそれを見抜くのは非常に難しいのです。
■ 当社が大切にしていること
私たちパレスオートセンターでは、
▶「中古車は“見えないところ”が大事」
という信念のもと、お客様に対して以下を徹底しています。
- 基本的に修復歴有る車は勧めない
修復歴がある場合は明確にお伝えする
修復歴有り車はコンディションノートを公開
気になる点は事前に写真・動画で説明
納車前整備・保証対応を含めた安心プランをご提案
私たちは、車を「売る」よりも、「納車した後の安心なカーライフを提供する」ことを大切にしています。
■ 中古車を選ぶときのチェックリスト
最後に、今回のようなトラブルを防ぐために、
中古車購入前に必ず確認してほしい【5つのチェック項目】をご紹介します。
✅ 1. 修復歴の説明は“具体的”か?
→「修復歴あり」と書かれていても、内容が曖昧な場合は要注意。
✅ 2. コンディションノートは提示されたか?
→仕入れルートがオークションであれば、評価票の提示は必須。修復歴がある車はコンディションノートを付けてもらう。
✅ 3. バッテリー、警告灯、ライトなど“基本機能”に異常はないか?
→「走る・曲がる・止まる」以外のチェックも忘れずに。
✅ 4. 担当者が整備や修理履歴に詳しいか?
→「営業トークだけ」で対応されていないかを見極めましょう。
✅ 5. アフターサポートの仕組みがあるか?また保証内容の説明はあるか?
→購入後の故障にきちんと対応してくれるか確認を。そして大切な保証に関する説明をしっかりとしてくれるか。
■ おわりに|「中古車選び」は情報と信頼がすべて
今回の事例は「中古車選びで失敗する典型例」と言っても過言ではありません。
でも、これはお客様の責任ではありません。
問題なのは、
車の状態を正しく伝えない販売店
説明責任を果たさない業者
です。
中古車選びにおいて、信頼できるお店かどうかを見極めるのは、実は“車のスペック”以上に重要です。
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この記事の監修者
鍋谷達郎(ナベヤ タツロウ) 旭自動車株式会社 代表取締役
中古自動車販売士・自動車査定士・福祉車両取扱士・自動車保険商品取扱資格保有
1982年新潟市生まれ
• 2004年・・・22歳の新卒で(株)プラネットに入社。
(株)アクセルオートへ出向
入社1年で営業マン50人のトップになる。
• 2006年・・・24歳旭自動車(株)へ入社
過去10年以上赤字だった会社を
入社一年目で黒字化させる。
• 2015年・・・【集客増強研究会】に入会
全会員の中で最優秀社長賞を受賞
• 2016年・・・店舗立て替えと同時に、常時25台前後あった在庫車を
一掃して、無在庫販売【車のお探し専門店】として
リニューアルオープン
• 2020年・・・代車スケジュール管理システム【DAISUKEくん】リリース
• 2021年・・・JU新潟青年部会長を務める
現在は自社を経営しながら、全国の自動車販売店にノウハウを提供するコンサルティング業を行っている。
【ユーザーが安心してカーライフを過ごせる日本】をMissionとし、
【大手に負けない地域一番の中古車販売店の創造】をVisionとして掲げ
【USPの作りこみ】【アナログ集客UP】【デジタル集客UP】【具体的な営業方法】【社員のベクトル統一】【目標達成の技術】をValueとして提供している。